NPO法人「在日中国人医師協会」会長
銭  勇 

この度、在日中国人医師協会の会長に選出していただきまして、誠に光栄なことと感じております。私自身は今まで、中国では臨床(胸部外科)現場で患者の診療を行い、日本では研究医学を学びました。人の命を助ける医学の世界に国境はないということはいうまでもなく、それぞれの国には日々研鑽している医師や研究者がおり、それぞれの専門知識やノウハウが有効に融合することによって、人類医学の発展に更なる貢献ができると確信しております。ご周知のように、近年、わが国の目覚しい経済発展に伴い、多くの医師や医学研究者が来日し、先端医学を学んで、日本の医学研究分野で大きく活躍しており、優秀な人材が数多く輩出されています。このような背景の中で、中日の医学の交流を深め、医学のさらなる発展に寄与するため、今までに例のないNPO法人「在日中国人医師協会」の発足を決定したわけであります。 

NPO法人「在日中国人医師協会」成立の主な目的としては、日本の大学や病院、医学研究機関や医薬・医療関連企業に活躍している中国人医師、および医科大学医学部の留学生・研究生などを中心とする人材ネットワークを構築することであり、両国の医学の進歩と発展に貢献するとともに、中日の医学交流の掛け橋になりたいと考えおります。 

今後の本協会の一層の発展に向けて、皆様のご協力を何卒宜しくお願いいたします。


NPO法人「在日中国人医師協会」理事長
金 殷鉄

NPO法人「在日中国人医師協会」は、日本に在留する中国人医師及び日本への留学経験のある中国人医師、医学を学ぶために日本へ留学している中国人留学生・研究生等で構成されるネットワークです。会員同士はもちろんのこと、日本の医学・医療界との交流を図りながら、中日両国における医学及び医療の発展に寄与するとともに、会員の日本での活動を支援することを目的に設立いたしました。そのために日本人医師との交流の機会の創設や医学学術交流を図るための医学研究会やシンポジウムなどの開催、中国医療に関する相談窓口の設置や会員の就職・転職支援、医学留学生の研究・生活の支援などの活動も推進しています。 

医学界でもグローバル化により、中国人医師が国際社会で活躍できる場もますます増えています。NPO法人「在日中国人医師協会」は、中国人医師の日本での活躍と活動の場を広げるとともに、中国と日本の医学界の橋渡し役を務め、中日両国の医学の進歩に寄与していきたいと考えております。 

どうぞ皆様のご支援とご協力のほどよろしくお願い申し上げします。